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お水のトラブルの話

こんばんは、エム管理不動産です。

先日あった、賃貸マンションにお住まいの知人女性の話です。

「ユニットバスの排水溝が逆流してしまう。詰まりを取る市販の薬剤を使っても効果なし。清掃業者を頼みたいけど、その費用は大家さんに請求できるのかしら?」

多くのマンションにおいて、各部屋からの排水は、枝管と呼ばれる管を通って、主管という太いパイプに集約し、下水に流れていきます。川の支流と本流の関係と同じですね。

で、分譲マンションにおいては、別段の定めのない限り、枝管は各部屋の所有者の所有物、主管は共有部分としてマンション全体の所有物という扱いがされます。

わざわざこんな風に分けるのは、こういった大掛かりな掃除や修理が必要なとき、その費用を誰が負担するかという問題にかかってくるのです。

まあその方は賃貸なので、基本的には修繕はオーナーが負担するものですので、「業者を頼む前に、管理会社に問い合わせてみたら?」とお答えしていました。

するとその方、問い合わせる前にもう一度だけ、と意を決して排水溝のフタを開けてみたんだそうです。

固くて絶対外れないと思っていたフタは意外にあっさり開き、中はもう、髪の毛がびっしり絡み合った地獄絵図…
排水溝には髪の毛が流れないようネットをかぶせていたのに、隙間から流れ出してしまっていたようで…

夜中にメガネマスク手袋装備で大掃除、すっかり取り除くと詰まりもスッキリ解消したそうです。

女性曰く、「業者の人呼んだら掃除をしてないのがバレて終わりだった。ここ数年で一番反省した」とのことでした。

お風呂場から、洗濯機から、台所から、生活排水は思いのほか流れ出て、思いのほか汚れています。

今どき天ぷら油をシンクに流す人はいません。でも油まみれのフライパンを洗った排水、洗剤、お風呂場ならシャンプーと、少しずつのつもりが想像以上に流れだしています。
そして前述の女性のような恐怖体験を忘れたころに味わうのですね。

分譲マンションの場合、枝管が詰まろうもんなら自己負担で清掃が必要だし、主管がダメになった日にはみんなで出してる管理費を盛大に使って大掃除が必要になるのです。もったいないですよね。

生活排水に気を配るのは、単にエコとかそういう話じゃなく、もっと切実なお金の問題にかかわってくるのです。

さあ、今日のお風呂から考えてみませんか。

 
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特急きりしまと3.11の話

こんばんは、エム管理不動産です。

4年前、鹿児島は、九州新幹線全線開通に沸いておりました。
それまで鹿児島と博多を繋いでいたのは、マットな黒い車体がおシャンティーな「特急つばめ」。

新幹線開通とともにその役割を終えましたが、引退を惜しまれ、再就職先をあてがわれました。
その再就職先が、「特急きりしま」。

外観はかっこいいんですが、内装はもう年季しか感じられなかったこの赤い列車に代わり、「特急つばめ」は「特急きりしま」へと名を変え、鹿児島から宮崎、大分へ向けてひた走ることになりました。
そして、仕事を追われた従来の赤い「特急きりしま」、こやつが引退となったのです(ここからが本題!)

九州新幹線開通の前日、赤い「特急きりしま」ラストランの日。
この日に乗車すると、ラストラン記念切符がもらえるという情報を聞きつけた私は、鉄道ファンでもないし、大して乗ったこともないくせに、野次馬根性丸出しで、友人と「ただただ記念に乗ってみよう」という話になったのです。

夕方用事を早々に片付け、もう予約でいっぱいかしら?乗れるかしら?駅弁買っちゃおうかしら?など軽くお祭り気分で中央駅に向かうと、
駅には人だかりと、「津波到来のおそれ、全線運行見合わせ中」の表示。
「あり?」

それが2011年3月11日だったんですね。
その日の私はテレビもネットも全く見ておらず、震災のことを全く知らなかったのです。
「なんだーせっかくラストラン楽しみにしてたのに」と不謹慎にもがっかり。駅で予定されていた全線開通前夜祭も全て中止になり、すっかやることなくなってしまった私は、いつもの定食屋のからあげ定食で晩飯を済ませ、所属する管理士会の仕事が忙しかったので、帰宅後も夜中まで仕事して就寝。
起きたら世界が変わっていました。

あの日以来、いろんなことが変わりましたよね。
津波って本当に来るんだ。
あんな立派な家が流されてしまうんだ。
故郷に帰れないなんて、想像もしなかった日が来るかもしれないんだ。

4月からの新生活に向け、わくわくしながら新居を探していた人もたくさんいたと思うんです。それが叶えられなかった方。
縁もゆかりもない土地へ転居せざるを得ず、新居でも心が落ち着かなかった方。
家族同然のペットを連れて行けなかった方。

私は、地震や津波を直接経験していません。ですから被災者の気持ちを完全に理解するのはできないかもしれません。
しかしその気持ちに寄り添うことはできるかもしれないと思っています。

犠牲になった方のご冥福を心からお祈りいたします。
今日も元気に仕事ができる。この幸せをかみしめて、日々精進してまいります。

エム管理不動産

よいマンションとは その1

こんばんは、エム管理不動産です。

これまで、HPやブログに「よりよいマンション管理」などと度々書いておりますが、
そもそも「よいマンション」「よい管理」とは一体なんぞや?という疑問がわいてくるかと思います。

マンション管理士である不肖私が考える「よいマンション」とは、この3つ。

1.状況に見合った管理規約がある。
2.修繕費の積立がきちんとでき、流れが把握できている。
3.マンション内のコミュニティができている。


本日は「1.状況に見合った管理規約がある」について。

管理規約とは、そのマンション内のルールです。「小鳥を飼ってよいか」から「老朽化した際の建替え方法」まで、幅広く定められます。

最近の分譲マンションでは、あらかじめ分譲業者が作成しているケースも多いのですが、
実はマンションができて以来、一度も作ったことがない、というマンションも少なくありません。

それに、一度作ってしまえばOKとも限りません。時間が経ち、入居者が変わり、劣化も進み…という状況に合わせて、変更も必要です。

管理規約は、住んでいる皆さんで話し合って作るのが原則です。
しかしいざ作るとなると、法律的な要件がかかわってきます。
一定以上の賛成が必要だとか、こういうことは書いちゃダメだとか。
さらに、おいそれと変更できるわけではありません。
集会の開催通知をだし、集会で住民の賛成をもらわないと、変更できないんですね。

ここまで話を聞いただけで、めんどくさそうだなあと思った方!
そうなんです、これ結構大変なんです!!!

そんならもう、そんな大変なもの無くてもいいじゃんと思った方!
そうは問屋が卸さないのです!

20階建ての高層マンションで、明日、エレベーターが止まるかもしれないんです。修理もきかず、総とっかえが必要かもしれません。
住民みんなが毎月払ってる管理費からお金出すかと思いきや、
「滞納者が多くて実は管理費ぜんぜん貯まってない」ってことになったら・・・困りますよね?

管理費は毎月一戸いくら負担する、滞納者にはどういう督促をする、管理者を設ける。
こういったことが細かく規約で決まっていれば、不備なく回収できてたかもしれないのに…

何かあってからでは遅いのです。

規約を作るのは面倒です。日々の仕事が忙しく、いちいちやってられるかという気持ちもごもっともです。
しかし、その大変な作成プロセスを経て、住民の生活スタイルに適応する管理規約を持ったマンションというのは、大変魅力的といえると、私は考えています。

今マンションにお住まいの方、管理規約は入居時にもらったっきり見てもいないいう方、
ぜひあらためて、まじまじと目を通してみてください。
案外「へえ、そうなんだ」ということが書いてあるかもしれません。
そして、その規約が、マンションの現状に沿っているかどうかにも、思いを巡らせてみてください。

私たちのマンションにはこんな規約がある。そう認識することが、マンション管理の第一歩です。

2、3についてはまたのちほど…
エム管理不動産

チラシできました!

こんばんは、エム管理不動産です。

一応、なんとか、チラシができました。



皆さまの目に留まれば幸いです。

これからもエム管理不動産をよろしくお願いいたします!

エム管理不動産
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エム管理不動産(永田行政書士事務所)

Author:エム管理不動産(永田行政書士事務所)
エム管理不動産(永田行政書士事務所)では「不動産取引」「分譲マンション管理組合支援業務」「行政書士業務」を行っております。

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