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空室対策での「インターネット無料」

 こんにちは。
 今日は不動産業のお話です。
 今年は、昨年までと比べて繁忙期(2~3月)を過ぎても賃貸のお部屋探しをされるお客様が多いような感じがします。引っ越し業者不足も影響しているのでしょうか。
 そこで、物件を紹介していると「インターネット無料」というのが、かなりの決め手となっているようでしたので、少しまとめてみたいと思います。

 時期は少し過ぎましたが、春になるとコンビニの周りでタブレットのようなパソコンのような機械を操作している若い方を偶に見掛けます。
 始めは「何しているんだろうなぁ?」と思っていましたが、自宅にインターネット設備の無い新入生がコンビニのWi-Fiでインターネットを利用しているんですね。大学の授業でもインターネットの利用は当たり前でしょうから、自宅にインターネット環境がないとフリーのWi-Fiがあるところに来ているのでしょう。
 携帯とデザリングという方法もあるでしょうが、容量が大きいとギガを喰っちゃいますもんね。

 では、その「インターネット無料」ですが、

①「インターネット無料」の仕組み
 フレッツ光全戸加入プラン、ケーブルテレビのインターネット、共用部に機器を設置してWi-Fiの電波を飛ばしたりといった様々な方法が提供されていますが、多いのは「シェアード型」かなと思います。

 シェアード型は、1本(戸数によっては複数本)の光ファイバーを建物に引込んで、各戸に分配するといった方法をとります。
 概ね20戸程度なら1本で賄えるので、20戸なら1本、40戸なら2本と引込む本数を決めますが、弊社の管理物件の30戸超のマンションには、1本で賄えているところもあります。導入当初、2本にしようかどうしようかと迷いましたが、とりあえず、「1本で様子を見てみましょう」としたまま、問題がないので1本で賄っています。

 勿論、入居者様はインターネットの費用負担はゼロ(物件によっては、初期契約費等がかかる場合もあります)。
 大家さんとしては、導入業者と契約して始めに導入工事代(物件規模にもよりますが数十万円)を支払い、その後は、月々「(回線料)数千円×本数+(戸当たり費用)何百円×戸数」を導入業者に支払うといったものが多いでしょう。
 シェアード型によらず、各戸にインターネットを個別で引込んだり、フレッツ光全戸加入プランを導入したりするよりは、シェアード型なら月々2万円~4万円程度で「インターネット無料」が導入できるのでハードルは低くなります。
 大家さんは導入業者に月額費用を支払っていますので、インターネットに関するトラブルが発生すれば、導入業者が対応してくださいます。※ここで、しっかり対応してくださる業者さんに依頼するため、導入前にしっかりとヒアリングや打合せを行うことも大切です。

②「インターネット無料」の効果
 「インターネット無料」と謳っている弊社の管理物件では、空室対策としての効果はかなり大きいです。
 最近では通信費は殆どの家庭で必須のものですから、入居者様から見れば、月額にして5,000円も6,000円も浮くというのは判断の決め手になります。
 また最近では、外国人技能実習生等を受け入れる場合に企業が準備するお部屋にもWi-Fiの環境が必要条件となっているようですので、「インターネット無料」を必要としている方は多くなっています。
 ③に書くように通信速度の問題はありますが、本格的なネットゲームをしたり、大量のデータ通信を行ったりする必要が無ければ、設備として付いている「インターネット無料」で十分です。

③「インターネット無料」のトラブル
 「インターネット無料」と言っても、①に書いているようにいくつか種類があります。それぞれ、費用や通信速度で違いがありますので確認することが大切ですが、「シェアード型」でのトラブルには、「通信速度が遅い」というものがあります。
 これは、1本の回線を分配しているので、マンションの中に大容量の通信をしている方がいたり、それでなくても、時間帯によっては(夜等)多くの入居者の方がインターネットを利用しますので、通信速度が遅くなりやすいです。
 この場合、物件オーナーさんは導入業者や管理会社に相談して調査して、回線の数を増やすといった対応を検討してみてもいいかもしれません。ただ、回線が増えればその分月額のコストがかかる点は十分に検討した方が良いでしょう。
 入居者様は、予め物件を内見する際に、「インターネット無料」が導入されていても、個別に回線を引くことができるかという事を確認しておいた方が良いでしょう。「インターネット無料」の場合、物件オーナーさんが回線を増やしても、やはり、分配することに変わりはありませんから直接引くよりは遅くなるリスクは付いてきます。そこで、どうしても通信環境を整えておく必要があるならば、個別に回線を引くことができるというのは大切です。物件によっては、「インターネット無料」はあるけど、個別には回線を引けないというものもありますので注意してください。
 因みに、「フレッツ光全戸加入プラン」の場合には、各戸に回線が引き込まれていて、その費用が各戸でそれぞれ引くよりも1棟分まとめることで割り引かれているというものです。回線速度は個別引込ですので遅いという事はないですが、シェアード型に比べると費用が高いですので「無料インターネット」としてはなかなか導入している物件は少ないものと思います。これを導入している「インターネット無料」物件があればラッキーですが、その分が共益費に上乗せされていたりということもありますので、物件探しの際には注意して見ておいた方が宜しいかと思います。

 また、「インターネット無料」の物件とそうでない物件が混在している状況では、学生さん等の若い方はネットゲームをしたりするのに、友達同士で「インターネット無料」の物件に住んでいる方の所に集まってくるということがあります。静かに遊んでいただければいいのですが、やはり楽しい分だけ夜中まで騒いだりして周囲に迷惑を掛けてしまう方もいます。

まとめ
 設備として「インターネット無料」を導入することは、現段階では空室対策として非常に大きな効果があります。
 巷では、今後も空室は増えていくものと言われていますので、導入について検討する価値は相当に高いですが、「通信料金が安くなったら?」「通信規格が更に進歩して今の設備が対応できなくなったら?」ということも視野に入れて柔軟に対応できるように検討しておいてください。
 そして、やはり、物件オーナー様も入居者様も双方が、自分のマンションに導入されている、導入を検討している「インターネット無料」の設備の種類や仕組みについては、一通り理解しておいた方が宜しいかと思います。
 オーナー様は③に書いたようなトラブルにならないよう、入居者様にしっかり説明を行っておいたり、遅いと相談が来た際の調査や回線の増加など事前に検討しておくこと。入居者様は回線を個別に引くことができるのか等、ご自身のライフスタイルや今後の変化まで見越して内見時に確認してください。
 いくら不動産業者に任せていると言っても、設備が増えるということは物件オーナーさんの所有物に変化が加わるものですので、何かあった際に無視することはできません。

 以上、長文になりましたが、「インターネット無料」についてでした。

 エム管理不動産
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テーマ:不動産 - ジャンル:ビジネス

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Author:エム管理不動産(永田行政書士事務所)
エム管理不動産(永田行政書士事務所)では「不動産取引」「分譲マンション管理組合支援業務」「行政書士業務」を行っております。

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